オフィスに木材を取り入れる。ブラックチェリーの会議テーブル
オフィスに精神面や身体面の心地よさを
海老名駅から近いクリニックさんの会議室テーブルのオーダー制作例です。
オフィスチェア6脚を3脚対面で使える大きさのテーブルということで、個人宅より少し長めのサイズにしています。
自立できるくの字型の脚
クリニックの3階に搬入することを想定して、天板と脚をノックダウン式(組み立て)にしました。構成部材も天板と脚2つのみ。脚をつなぐ貫を無くして、脚だけで自立できるようにくの字型になっています。
スリッパや上履きの汚れを考えて、オイルではなくペイントにしています。インクブラックでペイントした脚は天板とメリハリが付きました。黒に反射する光の明度の違いがより構造的な雰囲気を増して感じられます。
伸縮する、反る。無垢の天板
テーブルの天板は5枚の板を幅方向に矧ぎ合わせて1枚の板にしています。幅が大きくなればその分伸縮も大きくなります。反ってもきます。今回は裏面に反り止め用にコの字の金属バーを埋め込んでいます。
木が動く事を頭に入れておかないと後々不具合に繋がることがあります。木材の乾燥状態、木の使い方、組み方にも気を配ります。
木材加工時のシーズニングというひと手間も。ある程度の部材にカットしたら、すぐ加工を進めるのではなく、その時期の環境に慣らす待ち時間を持ちます。ちょっとした事ですが、とても大事な工程です。
チェリーの緻密な木目
とても美しい材面をしているのでテーブルの広い面に映えます。バラ科なので加工時にはいい香りが工房を漂います。
紫外線による経年変化で色味が赤褐色になっていきます。変化を楽しめる樹種です。
テーブルエッジは大きく丸い面に。木口側(短辺)はカットした断面を仕上げて、手にあたっても痛くない程度の角面をまわしています。
椅子がテーブルの脚になるべく絡まないよう、なるべく奥に配置。くの字型がここでも功を奏しています。
オフィスに木材を取り入れる
内装の木質化ほど規模は大きくなくとも、手に触れる家具に木材を取り入れることは、精神面や身体面に少なからず心地よさという点で効果を発揮してくれるものだと思います。
木のパーティションなど取り入れやすいかもしれません。
オフィスに取り入れた別の例、キハダのオフィステーブルも参考までに。
ブラックチェリーの会議テーブル
- サイズ:W2100ミリ D1000ミリ H730ミリ
- 本体:ホワイトオーク材
- 塗装:植物性オイルフィニッシュ
- 参考価格:お問い合わせください
- 神奈川県海老名市
お知らせ
家具づくりで余った端材を無駄にせずに利用して、器やお皿を作っています。木の持つ温かみを生活に取り入れてみてください。ネットショップにて販売していますので是非お立ち寄りください。よろしくお願いいたします。
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