ソファー前にちょっと物が置ける一本脚ラウンドテーブル
ヒノキの一本脚のテーブル
前に投稿したヒノキのテーブルのその後の制作過程です。一本脚の旋盤加工が終わって、軸と組み合わせる支えの脚と幕板の仕口加工をして、それぞれ表面の素地調整をして仕上げていき、いざ組み立てというところまできました。
軸と支えの脚の取り付けかたは今回2本を相欠き加工してクロスさせて軸に固定しました。以前にやった仕口では各支えの脚を蟻ホゾで軸に入れてましたが(前に作ったビストロテーブルを参考)、脚のサイズもコンパクトなので部材を通しで入れてみました。蟻ホゾとまた違った構造を試せたのは良い経験になりました。接着面も多いのでがっちり組むことができます。
脚をどうするか
一本軸から出ている支えの脚の形状をどうするか悩む。図面で線を引いては悩み、部材にトレースして悩み、消してはまた引いての繰り返し。シンプルに半円型でも良かったのですが、今回は円弧の折り返しをつけてみました。次回はよりシンプルな半円を追求してみようと思います。
形は決まったものの、次はどんな面取りにするかで悩む。柔らかいイメージだったので丸面加工にしてみましたが、できた姿をみてなにかぼやっとしていて違うかなと。折り返した弧のラインを強調したくて、やっぱり切り面に再加工。今回はお任せで作らせてもらっているので、あれこれ手を動かしました。
使用材はヒノキ
今回の主材は三重県松阪の桧です。(桧については日本木材総合情報センターをご参考に) 桧でテーブルのような脚もの家具をつくることが久々のような気がします。やはり桧は品のある木材だなと。香りもそうですが適度な油分に木肌の整った感じが上品です。無塗装のままでも十分ですが、テーブルということもあり防汚としてオイルで仕上げました。鉋屑も捨てるにはもったいないぐらほのかな香りを楽しめます。
お祝いのお品に
置く場所に困らないサイズ感で40センチ四方ですっきり収まります。今回お客様の妹さんの新築祝いのお品としてオーダーを頂きました。贈るものを選ぶのは難しいですが、桧の上品さと置く場所に困らない大きさ、アクセントになる形状に、使い勝手の良い用途。まさにいい贈り物だなと思いました。お姉さんのチョイスに感服です。
桧 ラウンドテーブル
- サイズ:W400ミリ D400ミリ H400ミリ
- 本体:三重県松阪産桧
- 塗装:植物性オイルフィニッシュ
- 参考価格:お問い合わせください
- 神奈川県海老名市
お知らせ
家具づくりで余った端材を無駄にせずに利用して、器やお皿を作っています。木の持つ温かみを生活に取り入れてみてください。ネットショップにて販売していますので是非お立ち寄りください。よろしくお願いいたします。
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