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2024-07-20

ラスティックオークと挽脚のターニングレッグテーブル

ラスティックオークでつくるアンティークのようなダイニングテーブル

木工旋盤を導入してから、端材でお皿などをつくりながら少しずつ術を身に付け、いわゆるセンターワークというテーブルの脚の加工にも取り掛かりました。以前の挽き脚のテーブルなどは挽物専門の加工屋さんに頼んでいたのですが、加工技術を知らないので細かなところは任せていました。いずれ自分で加工ができるようになれば好き勝手にやってみたいなと。そう思いながら時間は掛かりましたがようやく実現する事ができました。

テーブルの大まかなイメージはあったのでまずは具体的に挽き脚のデザインから始めました。今までのものは厚い天板に合わせた太い脚が特徴的でしたが、今回は細くて軽やかな方向性でいこうと。

脚図面

脚のデザインから始めた挽き脚の詳細図

挽き脚にあわせて主材をオークにして、より雰囲気を求めてラスティックグレードを選びました。丸太の表面に近い部分なので節や白太が入っているような板になります。割れも入るのでお好みにはなりますが自然の表情がとても良くて、一般的に避けられる部分が使っているとなぜか愛着に繋がることが多いのです。節穴が空いていると使いづらいという方には黒のパテで埋めるのですが、これも好みが分かれるので選ぶ際はサンプル板や工房に実物をみ見に来てもらった方がいいかと思います。

ラスティックグレードオーク

節や白太のあるラスティックグレードのオークを使用

軽やかな脚のデザインにあわせて天板のコーナーはR100と大きめにとっています。周りを内丸面に取ってラインを増やして陰影をつくり脚の装飾とのつながりを意識しました。綺麗な板目にひとつ節や白太があると気になって見えるものですが、ここまで振り切れると気にもならないというか、この雰囲気もお気に入りです。もちろん普通のグレードのオークでも制作できますのでお好みで選んでください。

ラスティックオーク

挽き脚とラスティックオークの相性は良い

サイズは基本4人用で幅1500ミリで奥行きは820ミリ。高さは700ミリとなっています。短辺のテーブルエンドに2人座ることもできますので6人で囲むことができます。このテーブルにあわせた椅子はペーパーコード座面がいいんじゃないかと考え中です。

天板の割れ

一般的に避けられる割れも構造的に問題なければその木の特徴なので取り入れます

脚が付いている長手の幕板はクロスしていて真ん中にいくほど高さが低くアーチ状になっています。天板下の懐を少しでもスペース開けて太ももが少しでもゆったりできるようにしています。脚と幕板は斜めに角度をつけて組んでいるのでクロスした幕板によって全体的に四方転びになり安定感をだしています。

四方転び

クロスした幕板と角度をつけた脚の四方転び

脚は細めなので末と元は角のまま残しました。そのほうが見た目的にも安定感があるのと、多くのものは先がすぼんでいるので他にないものにしました。残すことによって窄めるより全体的にみてもまとまったと思います。

ラスティックオークのテーブル

斜めからのテーブル全体像

ターニングレッグテーブル

ターニングレッグテーブル

木工旋盤(ウッドターニング)を始めた理由のひとつがテーブルなどの脚やその他家具の一部に装飾的な加工を取り入れたいという思いがありました。デザインの幅が単純に広がるのと、その加工技術を身に着けたいという作り手としての意欲です。まだまだ使いこなす程の術はないですが、木工の中でもまた違った作業で、仕事ですが趣味といえるような感覚です。これからも家具に取り入れていければと思っています。

ターニングレッグのテーブルが定番となるように、みなさまよろしくお願いいたします!

インスタも良かったら見てください。

ラスティックオークと挽脚のターニングレッグテーブル

  • サイズ:W1500ミリ D820ミリ H700ミリ
  • 本体:ホワイトオーク材
  • 塗装:植物性オイルフィニッシュ
  • 参考価格:¥200,000- ※送料別途
  • 工房にて展示中
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