ローズウッドの格子柵があれば猫ちゃん達も安心
猫ちゃんも飼い主さんも安心できるくらしのために。
納品取り付けをなんとか無事に終え、ホームページ更新で今回の制作のまとめをしようと思います。少々お付き合いください。
まずはじめに、お客様は工房のある海老名市内在住の方で最初はメールでのお問い合わせからでした。数ある家具工房の中から選び、お問い合わせ頂けるだけでもありがたいことです。近場ということもあり安心材料の一つではありますよね。今後も海老名市の皆様よろしくお願いいたします。
つぎに具体的な制作内容ですが、ご依頼者さんは里親として2匹の猫ちゃんを迎えたばかりで、脱走などの心配のないよう自宅で安心して暮らせるように生活空間を仕切る柵を付けたいというご相談でした。メールでのやり取りで設置したい場所の画像と大まかな寸法をお聞きして概算のお見積りと図面を提案させていただきました。
今回は階段の開口部分の一部に柵を取り付けます。これだけでは当然行き来できてしまいますが、他の部分は取り付けし易い市販の建具を今後設置予定ということでした。さすがにこの台形の開口だけは市販では難しいのでオーダーメイドでということです。
開口の形状からして縦の格子で、形状はスッキリみせるように角面にしてシャープなラインをつくりました。
濃い色がお好みということで主材はウォールナットを考えていましたが、廊下のフローリングがローズウッドだったのでこちらも候補になりました。ウォールナットはよく扱う材なので木材単価などは把握していますが、ローズウッドとなると稀なのでよくわかりませんが、高いことになるとは思っていました。ローズウッドと名の付く木材は東南アジア・アフリカ・中南米など産地は色々ありはっきりどこのものかわからない…。材木屋さんもひとまとめにローズウッドとしていたりとよくわかりません。ということで価格も材木屋さんによって全然違いました。結果的にフローリングにあわせてローズウッドで決まりましたが、いいローズウッドが手に入って良かったです。
ローズウッドのオイルフィニッシュでの仕上がりはこんな感じになりました。とてもいい色で黒く入る筋がアクセントになっています。
ご提案が通り制作にむけ現地調査をして寸法を採ってはきたものの、どうやったら綺麗に仕上げられるかグルグル悩みましたが、ここはもうシンプルに現場で削り合わせて調整することに決めました。
完成画像をどうぞ!
最初にも言った通りなんとか取り付ける事ができました。というのも削り合わせの調整に思いのほか時間がかかってしまったのと、どうしても1ミリの埋まらない隙間ができてしまったので工房に一度持ち帰り調整して翌日の取り付けとなりました。工房から近くて良かった。
見切り材で綺麗に仕上げる事も選択肢としてはありですが、今回はコツコツとやってみました。作業中、時折聞こえる猫ちゃんの鳴き声を声援と受けて励みました。お時間いただきましたがなんとか納まり安堵しました。
なかなかローズウッドを扱う事もないし、こういった特殊な制作もあまりないので貴重な経験させていただきました。
猫ちゃんとの生活が安心してできるお手伝いができてよかったです。ありがとうございました。
ローズウッドの猫ちゃん専用格子柵
- サイズ:W910ミリ D40ミリ H314から1172ミリ
- 本体:ローズウッド材
- 塗装:植物性オイルフィニッシュ
- 参考価格:お問い合わせください
- 神奈川県海老名市
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