チーク、とても良質な材だけど高嶺の花で刃物泣かせ
世界三大銘木、ウォールナット、マホガニー、そして
チークという材
北欧スウェーデンのビンテージものを扱うショップ特注の額縁の制作をしているのですが、その樹種がチークになります。10年前ぐらいにチーク材を購入したことがあるのですが、その当時ですらびっくりするぐらいの価格でとても気軽に手が出せない代物です。今ある在庫はご縁があってなんとか集めたものがあるぐらい。これを額縁用につかっているわけです。
たしかに他と違うチーク
チークは木材の悩みどころの反りなどの動きが乾燥後にはほとんどおきない材でとても安定しています。(参考 日本木材総合情報センター)もとからワックスがかかっているかのような手触りなのですが、天然オイル成分のテクトキノンを含んでいて害虫から浸食を防いでるようです。木目をみると白い筋がみえるのですがこれはシリカで木材の強度に関係しているようです。確かに刃物がすぐ切れなくなるのもわかります。他の木材とはこれだけみても別物のようです。
チークで家具をつくることは予算的に数少ないのですが、この時も縁あって譲り受けたチーク材でローテーブルやソファーテーブルをつくった事があります。今自宅で使っているコーヒーテーブルもその一つですが、ガシガシ使用して、メンテナンスもほとんどしなくても乾拭きだけで艶々しています。濃かった色合いも経年変化で飴色の金褐色になっています。
チークとめぐり合う
チークでダイニングテーブルを作れたら申し分ないのですが、木材やお客様との巡り合わせがないと始まりません。木材価格も10年前に比べたらだいぶ高騰しています。天然資源なので付加価値もつけば驚くような価格に。木材あっての無垢の家具屋です。いい木材にこれからもめぐりあえたらと切に願います。末永く使ってもらえるデザインや強度を備えた家具、しっかりとこれからも作れるように。
お知らせ
家具づくりで余った端材を無駄にせずに利用して、器やお皿を作っています。木の持つ温かみを生活に取り入れてみてください。ネットショップにて販売していますので是非お立ち寄りください。よろしくお願いいたします。
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