栗の木でクラシカルなラウンドテーブルをつくる
椅子にあわせてテーブルをオーダー
何かをネットで探したり調べるとき、画像検索を利用して見た目から選択することはよくありますよね。急に同意を求めましたが、何より手っ取り早いような気がします。毎回お客様には当工房を見つけた経緯を聞くのですが、今回のお客様は画像検索がきっかけとのことでした。
多くの画像の中から見つけて頂いたということは、何か目を引くものがあったということ。自分のモノづくりで目を引くポイントが作れていたということは素直にうれしいですね。
クラシカルでシャビーシックな雰囲気
以前制作したシャビーシックなラウンドテーブルを元にお客様のご要望を取り入れて図面を描いてみます。

お客様がお使いの椅子にあわせて、テーブルトップの直径の大きさ・高さを提案
このタイプのラウンドテーブルでは主軸に3本脚か4本になるのですが、足元をすっきりしたかったので3本。

軸と脚のバランスがちょうどよい感じです。
オイル着色仕上げを考えて、木目の主張が程よい栗材をご提案。(樹種に関しては日本木材総合情報センターのHPをご参考に)

テーブルエッジにクラシカルな面をとってラインをつくる
バランスが重要

旋盤加工した軸と3本の脚のラインが目を引くポイント
ラウンドテーブルといえばやはりこの部分。木工旋盤を導入したからには取り入れます。この装飾的な加工が普段の木工とは一味違った感覚的な作業です。軸と脚のバランスの最適解を探します。

上からの視線のバランスも考慮して
このラウンドテーブルで重要なのはやはり全体のバランス。いろいろな視点を踏まえたバランスが大事になってくると思います。あとは軸と脚の仕口部分の強度。蟻加工で差し込んでいるのですが結構荷重がかかる部分になってきます。シェーカーのラウンドテーブルをみると軸の裏から金属プレートで補強をしていたりします。なにより加工精度をあげて、あとは接着剤を併用すれば強固なつくりに。
お客様のお使いの椅子がわざと塗装をはがしたシャビーシックなスピンドルチェアーなので、長く使い続けてもらって、塗装がかすれて味ある雰囲気になってくれればありがたいです。
クラシカル ラウンドテーブル
- サイズ:直径750ミリ H720ミリ
- 本体:栗
- 塗装:植物性オイルフィニッシュ ブラウン着色
- 参考価格:お問い合わせください
- 東京都世田谷区
お知らせ
家具づくりで余った端材を無駄にせずに利用して、器やお皿を作っています。木の持つ温かみを生活に取り入れてみてください。ネットショップにて販売していますので是非お立ち寄りください。よろしくお願いいたします。
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