2025-05-11
家具の細部に看板建築の味わいのある表現を
家具の細部と看板建築
カップボードの制作にあたり
今つくり進めているカップボードの天板や、側板・仕切り板の見付(正面部分)に大袈裟にではなく、程よくさらりとした飾りを付けたら表情が面白くなると思っていた時に、小田急線の桜ヶ丘駅のロータリーにある冒険研究所書店さんで手に取った看板建築図鑑をみて、やっぱりこういう雰囲気が好きなんだと再確認できました。いわゆる街の大工さんが見よう見まねで模した西洋建築のファサード(立面)のそれが。

看板建築図鑑 宮下潤也・著 大福書林
看板建築図鑑ですが、写真ではなく精密なイラストでの表現が看板建築の雰囲気にとても合っていて眺めているだけでも楽しめる一冊です。イラストだからこそ細部までしっかり線として描写されているのがわかりやすくていいんです。
部材に陰影の線を描く
話はカップボードの制作に移りますが、看板建築図鑑に後押しされ、まずは本体を構成する天板と地板、それに側板・仕切り板に飾り面などを取って部材に陰影の線を描いてみました。

天板の飾り面 部材に凹凸をつけて陰影の線を描いていく

地板の飾り面と旋盤加工した角残しの丸脚

仕切り板から天板受けの桟にラインをつなげる
凹凸からなる陰影の線が加わることで各部材に表情が出てくる。ひと手間を惜しまずに、看板建築のような味わいのある表現を家具にも取り入れてみようと試みています。
お知らせ
家具づくりで余った端材を無駄にせずに利用して、器やお皿を作っています。木の持つ温かみを生活に取り入れてみてください。ウェブショップにて販売していますので是非お立ち寄りください。よろしくお願いいたします。
タグ: カップボード
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