愛着はディテールに宿る
オーダー頂いた家具をいかに愛着もって末永く使ってもらえるか、制作にあたり大きな要素となってきます。当然しっかりしたつくりや使い勝手の良い機能面は備わっている前提で、ディテールにちょっとした遊び心を入れています。
楡材のテレビボード
テレビボードの扉から引き出しまでつながる右上がりなラインを入れるとか。
特に機能的な意味はないのですが、言うなれば遊び心なんです。
ウォールナットのダストボックス
オーダーでつくったボックスには木の枝を模した取っ手を。
手にフィットする機能的な面もありつつ形が気になるようにと。
タモ材のアームチェアー
椅子の脚の接合部分には補強としてかんざしを入れて
違った色の木材で意匠的にしています。
ちょっとした部分にこそ目が行くと思います。
栗材のデスク
脚のコーナー補強材や貫の飾り、鏡板をひと手間加えた面取にして装飾しています。
オーク材のエクステンションテーブル
貫のデザインは板脚の丸抜き部分に合わせたもので
接合部分の欅材のクサビがポイントに
欅材のオーダー額縁
オーダー額縁のフレームには様々な木を合わせて色の違いや木目をみせて
ホワイトアッシュの玄関ミラー
玄関ミラーにはラインを入れる事で影をつくり表情に変化をつけてみたり
ワイヤーブラシで木目を浮き立たせ、グレー塗装でシャビーシックに
ウォールナット耳付テーブル
板の割れがこれ以上大きくならないように入れる千切り。
一枚板のテーブルとかによく目にすると思います。補強と意匠を兼ねて。
色々とみてもらいましたが、
シンプルなつくりでもディテールに配慮したデザインを心掛けています。
各部材の寸法がどのぐらいの大きさが見栄えがいいとか、
結構ミリ単位の細かいところまで悩んでいます。
それはやっぱり愛着もって末永く使い続けて欲しいからです。